BtoBで有効なSNS戦略の始め方/BtoBマーケ×AIで課題解決#9[終]

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こんにちは。ムララボです。

こちらのページでは、中小企業様がよく直面されている、”BtoBマーケティング”によくある課題を解説します。すぐにでもできるChatGPTを使った課題解決法、すなわち”ホームページをより良くするための誰でも使えるAIの使い方”をご案内したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

前回の記事では、高品質なコンテンツを作成する方法について解説しました。しかし、コンテンツ掲載のみでは、アクセス数は上がりませんし、大きな広告コストをかけるのも、中小企業様にとっては難しいことと思います。

第9弾の最終回は、中小企業の法人営業活動にSNSを使ってみたいとお考えの方に向けたBtoBでも有効なSNS戦略の始め方」を簡単にご紹介します。

BtoBで有効なSNS戦略の始め方

1. はじめに

BtoC領域では、SNSを使った販促キャンペーンがたくさん行われており参加された方も多いと存じます。
SNSは、ユーザー数も増加していて、一般消費者向けだけでなく、企業のBtoBマーケティングにおいても非常に有効です。企業専用のアカウントを作ることが前提ですが、そのアカウントを通じて新しい顧客を見つけたり、既存の顧客との関係を強化したりすることができます。しかし、効果的にSNSを活用するためには、始める前の準備が重要です。この記事では、BtoB企業がSNS戦略を始めるための具体的なステップを紹介します。

2. 準備のステップ

ステップ1:目標設定

まず、SNSを利用する目的を明確にしましょう。リードの獲得、ブランド認知度の向上、顧客とのエンゲージメント強化など、具体的な目標を設定します。目標が明確であれば、どのSNSプラットフォームを使うべきか、どのようなコンテンツを投稿すべきかが見えてきます。

ステップ2:ターゲットオーディエンスの特定

次に、自社のターゲットオーディエンスを明確にします。どの業界の企業が自社の製品やサービスを必要としているのか、その企業の中でどの役職の人が意思決定者なのかを把握しましょう。ターゲットオーディエンスが明確になると、どのSNSプラットフォームで活動すべきかが見えてきます。
ついでに申し上げますと、SNS広告は、検索キーワード広告より細かくターゲット設定が可能ですので、ニッチな商材を扱われている中小企業様にピッタリです。

ステップ3:プラットフォームの選定

BtoB企業にとって効果的なSNSプラットフォームは、LinkedIn、Twitter、Facebook、YouTubeです。それぞれの特徴を理解し、自社のターゲットオーディエンスが最も多く存在するプラットフォームを選定します。

  • LinkedIn:ビジネスに関する記事やニュースを共有するのに最適。
  • Twitter:最新情報や業界ニュースを迅速に発信。
  • Facebook:コミュニティ形成やイベント告知に有効。
  • YouTube:製品紹介やハウツー動画を提供。

ステップ4コンテンツ戦略の策定

次に、どのようなコンテンツを投稿するかを決めます。ブログ記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、動画など、ターゲットオーディエンスが興味を持つコンテンツを作成しましょう。コンテンツの種類やトピックは、事前に計画を立てておくことが重要です。

ステップ5投稿スケジュールの設定

コンテンツを作成したら、投稿スケジュールを設定します。定期的に投稿することで、フォロワーとの関係を維持し、エンゲージメントを高めることができます。曜日や時間帯も考慮し、最も効果的なタイミングで投稿しましょう。

ステップ6エンゲージメント1の促進

フォロワーとの双方向コミュニケーションを重視し、コメントやメッセージに対して迅速に対応します。また、ユーザーが投稿したコンテンツをシェアすることで、コミュニティの形成を促進します。

3. ChatGPTの活用

コンテンツアイデアの生成

ChatGPTを使えば、業界のトレンドに基づいたコンテンツのテーマを簡単に提案してもらえます。これにより、コンテンツ作成の時間を大幅に短縮できます。
例として、ChatGPTにSNS投稿テーマ案を出してもらいました。

ユーザー:
「当社は物流業務のソフトウェア開発を行う企業です。
顧客企業と出会いの機会を広げるためにfacebookページを作って発信します。
その際のfacebookならではの企画テーマ案を5個以上お願いします。」

ChatGPT:
Facebookページならではの企画をいくつかご提案します。これらの企画を活用することで、顧客企業とのエンゲージメントを高め、新たなビジネスチャンスを広げることができます。

  1. ライブデモンストレーション
    企画概要: 自社ソフトウェアのライブデモンストレーションをFacebookライブで実施
  2. Q&Aセッション
    企画概要: 物流業務やソフトウェアに関するQ&Aセッションを定期的に開催
  3. 顧客ストーリーシリーズ
    企画概要: 顧客企業の成功事例や導入事例をシリーズとして投稿
  4. 業界ニュースとトレンド解説
    企画概要: 物流業界の最新ニュースやトレンドを解説する投稿を定期的に行う
  5. フォロワー限定コンテンツ
    企画概要: フォロワー限定の特別コンテンツやプロモーションを提供
  6. 社員紹介と舞台裏
    企画概要: 自社の社員紹介や開発現場の舞台裏をシェア
  7. インタラクティブなアンケートや投票
    企画概要: Facebookのアンケート機能や投票機能を活用して、フォロワーの意見を集める

これらの企画を活用することで、Facebookページを効果的に運営し、顧客企業とのエンゲージメントを高めることができます。

概要レベルではありますが、ChatGPTは、SNS投稿の企画出しを数十秒で出力してくれます。こちらを精査してから社内の打ち合わせの叩き台とすることで戦略作成業務がスムーズに進行できます。

データ分析と改善提案

SNSの投稿の反応を見るのは、とても重要です。どんなテーマに関心が集まっているか、ターゲット像があっているかなど、データは如実に教えてくれます。
各プラットフォームには、自社アカウントの投稿の反応を分析するツールを備えていますので、最初は専門家に見てもらうなど必要ですが、大事なことは投稿を継続し、その反応の変化を見ていくことですので毎日確認していれば、すぐに慣れます。
さらに深堀したい場合は、ChatGPTにデータを与えて分析を試みるのも手です。
プロンプトのコツさえつかめば、SNS投稿のパフォーマンスを分析し、改善点を教えてくれます。これにより、どの投稿が効果的だったかを把握し、次に活かすことができます。その際はSNS内の個人情報扱いにはご配慮ください。

4. まとめ

SNSは、BtoB企業が新しい顧客を見つけたり、既存の顧客との関係を強化したりするために非常に有効なツールです。始める前の準備が成功の鍵です。目標設定、ターゲットオーディエンスの特定、プラットフォームの選定、コンテンツ戦略の策定、投稿スケジュールの設定、エンゲージメントの促進の各ステップをしっかりと行いましょう。さらに、ChatGPTを活用することで、コンテンツ作成やキャンペーンの計画、データ分析が簡単になり、SNS戦略を効率的に実行できます。覚えておいてください、計画的な実行が成功への鍵です。

  • SNSをBtoB顧客との出会いに利用
  • SNSで顧客との距離を縮められる
  • SNS投稿案作成をAIで効率化できる

「BtoBマーケ×AIで課題解決」のカテゴリー記事は、今回で最終回となります。ご覧いただきありがとうございました。

  1. ここでいうエンゲージメントは、企業間の信頼関係や協力関係を深めるための双方向のコミュニケーションです。 ↩︎