単行本「ChatGPTで経営支援 強い組織の築き方」
著者:新岡 優子 、松山 将三郎 、寺下 薫
出版社:日経BP
発売日:2023/11/17
【おススメ読書案内】
520ページで3センチ以上の厚さを持つ重たいAI本は、読み進めるのに時間がかかりそうですが、ドラマのような構成で一気に読めます。内容は、ある会社の成長過程を一貫して描いています。
会社組織には様々なレイヤーがあり、それぞれ異なる役割を持っています。物語は、これらのレイヤーごとの典型的な課題を、生成AI(ChatGPT)を使った再帰的なプロンプトと出力を通じて解決していくプロセスを、リアルな感じで展開しています。ほとんどが会議シーンで進む中、AIとの質問やレビューのやり取りが読書の魅力を引き出しています。
さらに、本書は組織経営を軸に、Googleやメルカリ、LinkedInなどが採用する「OKR」ビジネスフレームワークを取り入れています。面白く、かつ真面目なビジネス書として、生成AIを活用した経営革新を考える経営層に特にお勧めです。