新書「働き方5.0:これからの世界をつくる仲間たちへ」

著者:落合陽一
出版社:小学館
発売日:2020/6/3

【おススメ読書案内】

著者・落合陽一さんが2020年に書いたこの本では、AIの広がりが私たちの働き方を大きく変えると語っています。この年はコロナ禍でリモートワークが一般的になった年でありましたが、生成AIブームはまだおきていませんので、この時点でAIが働き方に大きな影響を与えると論じていたのは驚きです。

(ご本人からすれば、何をいまさらかもしれません・・・)

将来的にはAIやロボットが人の仕事の多くを引き受けるでしょう。そうなると、単純に知識が豊富で仕事を効率的にこなすだけのスタイルは価値を失います。

(いろいろ知っているとか長年の経験があるなどという、管理人のプロフにあるようなことに価値はないっていわれているような・・・)

この変化に対応するため、ただ「何をするか」を考えるのではなく、「自分にしかできないことは何か」を深く考える必要があるのだそう。著者は、人々が個性を生かし、オリジナルの価値を見出すことの大切さを強調しています。そうすれば、AIの時代でも生き残ることができるでしょう。

この本は、ただの仕事の指南書ではなく、人間としてどのように生きるかを考えるための一冊です。AIが一般的になる未来を前に、「自分の生き方」を見つめ直したい方におすすめの本です。

印象に残った一節を引用させていただきます。

「コンピューターの使い方を覚えるのではなく、『コンピューターとは何か』『プラットフォームとは何か』を考え、自分が何を解決するか、プラットフォームの外側に出る方法を考えに考えて考え抜くことが大切です(略)」  本書p.124より

AIには、与えらた情報の範囲でしか考えられないフレーム問題というやつがありますので、「考えに考えて考え抜くこと」は人間にしかできないのです。

※生成AIによるイラスト/本書内容とは無関係です