巻頭から引き込まれたAI入門本

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ムック本:「世界一やさしいChatGPT&画像生成AI」
出版社:インプレス
発売日:2023/7/27

【おススメ読書案内】
この本には、最初に落合陽一さんのインタビュー記事が載っています。学生や一般の方々でも、AIを積極的に活用すべきだと落合さんがおっしゃっています。学生たちには、AIを使ってレポートを書かせていることもあるようです。中年の私みたいに考えが固まった方々にとっては、ちょっとビックリかもしれません。

特に、学生たちがAIを使ってレポートを書くことで、効率が向上し、時間も節約できるというのが印象的でした。ちなみに落合さんは東大出の大学の先生です。逆説的で、この視点からの意見は重要でしょう。それに、「レポート以外に人生には、やるべきことがたくさんあるので、それでいいと思っています」という言葉も印象に残りました。

それから、AIがコンピュータの作業を自動化できることについても触れています。将来、AIを使わない方々は置いていかれる可能性があると言っているので、ちょっと恐ろしい言葉です。

ビジネスの世界でも、AIを使って文書作成や調査などのタスクを効率的にこなすことができると言っています。ただし、AIを使う前に、何を達成したいのか、何をするべきか、人間が考える必要があるとも主張しています。

AIを使う際、プロンプトの書き方が重要だとも指摘していますが、自分も個人レベルで試していてこれがなかなか難しいですよ。プロンプトをどう書くかは、自分が何をしたいのかを具体的に表現できるかどうかにかかっています。AIにプロンプトを書いてもらう方法もあるようですが、これは、あくまでテクニックレベルの話。

結局、AIを使うかどうか、どんな仕事をさせるかは、人間側が深く考え、「言葉」にできるかどうかに依存するということですね。

落合さんは「AIが登場する前から、何をしたらいいか分からない方々が多いことは変わっていないし、今の方々もコピー&ペースト程度の作業しかしていないかもしれません。」ともおっしゃっています。これがどういうことか、本書を読めばおわかりになるのではないでしょうか。

これからは、AIに関する議論がもっと盛り上がり、その方向も大きく変わっていくでしょう。本書では、AIに新たな視点や洞察を得ることができ、特にChatGPTを使う際のプロンプトの書き方についてのヒントを得ることができるでしょう。

AIを使って何を達成したいのか、それを実現するためにAIをどう活用するかを考えたい方にとって、この本は非常に興味深いものだと思います。